ムトウの日記

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ライフハックや脳科学、心理学などを紹介する雑記ブログだよ!迷走中だよ!

【本の紹介】脳が目覚めるたった1つの習慣

 

 こんにちは!ムトウ (@non_suger_) | Twitterです!

 

今日は、瀧 靖之さんの著書である、『脳が目覚めるたった1つの習慣』(かんき出版)について紹介します!

本書では、16万人の脳画像を見てきた脳医学者が、「好奇心」「コミュニケーション」「有酸素運動」の3ステップを通じて、脳力のスイッチをONにする方法を紹介します。日常生活の中で脳を萎縮させない方法や考え方も記してあります。

 

 

集中、モチベーション、記憶、思考・・・

能力もパフォーマンスも10倍アップ!

仕事ができる人を“科学的"に解明!

もっと結果を出したい、タフに働きたい人へ

16万人の脳画像を見てきた脳医学者が明かす

 

1 好奇心を掻き立てる→2 コミュニケーションを楽しむ→3 有酸素運動で海馬を大きくする

3つのステップであなたの人生は劇的に変わる!最新の脳科学からわかった“最強頭脳"メソッド
この本で紹介する脳の特性を知り、それに逆らわない方法を身につければ、仕事で成果を上げることも、時間を効率的に使うことも、人間関係を豊かにすることも、ストレスに強い心身を手に入れることもできます。

1ページずつ読み進めていくにつれ、あなたを変え、あなたの人生をも変える、脳の驚くべき力を知っていくはずです。(「はじめに」より)

 

 

著者の紹介

 本書の著者である瀧 靖之さんは、東北大学加齢医学研究所に所属の教授です。そして医師であり、医学博士です。かっこいい肩書きですね。

瀧 靖之さんの所属する東北大学加齢医学研究所では、脳のMRI画像(磁気共鳴画像)をはじめとする脳研究にまつわるデータが日本で一番多く保存されています。そのデータ数は、実に16万件。すごい。

この研究所では、そのビックデータを通じて「生涯、脳を健康に保ち、人間として幸せにあり続けるにはどうしたらよいか」を日々研究しています。

 

はじめに

頭がぼんやりする、仕事や勉強がはかどらない、モチベーションがあがらない、名前が覚えられない、思い出せない、などの状況に悩み苦しむことはありますか?

実は、そういう人たちには共通点があります。

「脳の特性を知らず、闇雲に頑張ろうとしている」ということです。

いろいろな機関で脳研究が進み、近年、脳が持ついくつかの特性が明らかになってきました。

そうした観点から見ると、脳の特性を知らない人がどんなに「やるぞ!」「頑張ろう!」と決意しても、やる気や集中力は持続できないことがわかるのです。

この本で紹介するのは、脳の特性を知り、やる気や集中力、記憶力などを喚起する方法です。

脳の特性を知って、それに逆らわない方法を身につければ、仕事で成果を上げることも、時間を効率的に使うことも、人間関係を豊かにすることも、ストレスに強い心身をつくることもできます。

 

主観的幸福度を上げる選択をして、積極的に行動する

 まずは、この本のタイトルである『脳が目覚めるたった1つの習慣』とはなんでしょうか。その習慣とは、「主観的幸福度を上げる選択をして、積極的に行動すること」。簡単に言うと、「自分にとって心地いいことや楽しいことを積極的にやる」ということです。

質問です。今のあなたの生活に、幸せを感じる瞬間はありますか?

「1日のうち、一度も幸せを感じる瞬間がない」という人は、とても危険です。「それどころか、ここ最近、ちっとも幸せを感じていない」という人はさらに危険な状況にあります。

なぜなら、脳がほとんど眠った状態になっている可能性が高いからです。

 

脳の欲求を無視しない

やる気が出ない。集中力が続かない。モチベーションが上がらない。物事が覚えられない、思い出せない。思ったような成果を上げられない……。こうした人は、脳が半分眠っている可能性があります。

なぜそうなってしまったのか?それは、「脳の欲求を無視しているから」です。私たちの司令塔である脳には、シンプルで本能的な欲求が備わっています。それは、「幸せになりたい!」という欲求です。

自分が心地よいものや好きなものに囲まれて、安全に安心して暮らしたい。たったそれだけのことですが、忙しい現代人は、脳に備わっている生物として当たり前の欲求を無視しがちです。

だから、脳が停滞した状態になっていしまい、働く気になりません。幸せを感じていない人の脳は、眠ったようにボーッとしてしまうのです。

 

脳の欲求を満たせば脳は覚醒する

 だとすると、脳を目覚めさせる方法は簡単です。「『幸せになりたい!』という欲求を満たすぞ」と脳に感じさせればいいのです。それだけで脳は俄然やる気になり、潜在能力を存分に発揮しようとして活性化します。

「自分を幸せにしてくれるものを取りに行かなくては!」という意思を持つことが、脳力のスイッチをONにして、やる気や集中力をもたらしてくれるのです。

本書のタイトルである『脳が目覚めるたった1つの習慣』とは、つまり、あなた自身が「主観的幸福度をあげる選択をして、積極的に行動すること」なのです。

 

客観的な幸せより、主観的な幸せが重要

ここで注目すべきなのは、脳が欲しているものは「他の誰でもなく、自分が感じる幸せ」だということです。つまり、「あなたが何を幸せと感じるか」、主観的なものさしが重要になるのです。

難しいかもしれませんが、「自分を幸せにしてくれるもの」を理解することも大事になってきます。

脳が目覚める3つのステップ

ここまで、「自分を幸せにするもの」が脳によい、ということを紹介してきました。

ですが、自分を幸せにするものがわからないよ!という人もいるでしょう。そんな人のためにアドバイスをします。

脳を目覚めさせる3つのステップ、そのキーワードは、「好奇心」「コミュニケーション」有酸素運動です。

まず、1つ目の好奇心です。これは、世間の価値観に惑わされないように自分の価値観をしっかり知ること、つまり、「好奇心を満たしながら生きること」が大事になります。そのためには、自分が好きなこと、気になること、興味関心のある分野について追及することが大事です。

 

そして、2つ目はコミュニケーション。これは、「コミュニケーションを楽しめる仲間を持つ」ということです。昔から集団生活を営んできた人間には、「仲間がほしい」「仲間に認められたい」という生存本能が備わっています。SNSの爆発的な流行からも分かるように、私たちは「誰かとつながること」、コミュニケーションを取ることに本質的な喜びを感じるようになっているのです。

脳が本質的に喜ぶもの、つまり「好奇心」や「コミュニケーション」が脳を喜ばせ活性化させます。

最後に、3つ目の有酸素運動。これが大切なのはなぜか?それは近年の研究で、運動することによって脳の可塑性により、「大人になってからでも海馬の容量は増える」ということがわかったからです。そして、運動の中でも特に有効なのが有酸素運動なのです。有酸素運動にはやる気をもたらす「ドーパミン」や瞬時に分析能力を高める「ノルアドレナリン」、ドーパミンノルアドレナリンのバランスを調整する「セロトニン」といった思考や感情に関わる神経伝達物質の分泌を促す効果も認められています。

つまり、有酸素運動をすると、脳内の容量が増える上に脳力がアップするというわけです。

 まとめ:好奇心、コミュニケーション、有酸素運動で幸せになると、何歳からでも脳は成長し、大きくなる

最後に

 ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。この本では、科学的に証明されたデータなどに基づいた脳を目覚めさせる方法が書かれています。今回のブログ記事では、その科学的な根拠や、どういう仕組みになっていて脳が活性化するのか、については、ほとんど触れませんでした。なぜかというと、その方が一般の方には、読みやすいと思ったからです。シンプルイズベストですね。

でも、実は、他にも「好奇心を大事にするとなぜ脳にいいのか」、「人を褒めると前頭前野が刺激される」、「有酸素運動をすることでなぜ脳の体積が増えるのか」、「見た目が若いと、脳も若い」、「肥満だと海馬が委縮する」「恋愛を楽しむといいホルモンが分泌される」、「瞑想で海馬を増やす方法」、「何故、眠ることが大切なのか」、「音楽が脳にいいのはなぜか」など、1つのブログ記事では語り尽くせないほど、充実した内容の本になっているのですが、今回は割愛しました。

この記事の「最後に」を読んで、少しでも気になる要素があれば、実際にこの本を自分で購入して読んでみることをオススメします。とても面白いですよ!脳の特性を知ることは、人生を充実させるのにとても重要なことだと思います。脳とは一生付き合っていくものですからね。

では、今回はこのへんで!