ムトウの日記

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【本の紹介】なぜかまわりに助けられる人の心理術

 

こんにちは、ムトウ (@non_suger_) | Twitterです!

 

今回はメンタリストDaiGoさんの『なぜかまわりに助けられる人の心理術』について紹介しようと思います!

 

 

最近この本が文庫化されて、安い値段で購入できるようになりましたよ!↓

 

Amazonより、本書の内容紹介を引用

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」―心理学者アルフレッド・アドラー


アドラーが喝破したように、職場、恋愛、家庭の人間関係は大きなストレスです。
そして、「相手のために! 」と、つい自分で頑張り過ぎている人も多いのでは?

 

じつは、人間の脳は助けてくれた人を好きになるのではなく、「助けてあげた人を好きになる」ようにできています
つまり、相手に助けてもらうことで、相手はますますあなたのことを好きになります。そして、人間関係は良くなっていくのです。

 

本書では「大衆扇動」「人心掌握」を得意とするメンタリズムの観点から、人に助けてもらってばかりなのにまわりに好かれる人、
信頼される人が使っている「3つのルール」「7つのトラップ」「5つの習慣」を分析・伝授します。

 

本書で紹介するテクニックを実践すれば、
・苦手な上司ともうまく付き合える
・仕事の負担が減って自分の時間が増える
・人に任せたのに感謝される
・恋人が優しくしてくれる など人間関係の悩みが一挙に軽減します。


「やってあげて苦労する人」は卒業して、
「助けてもらって愛される人」を目指しましょう。

 

上記の引用で太字にした部分を繰り返しますが、人間の脳は、「助けてあげた人を好きになる」んですね。

 

この事実は、心理学の実験でも証明されています。

あるとき、川で女性が溺れていました。それに気付いた男性は慌てて川に飛び込み、女性を助けます。

さて、「助けてもらった」女性と、「助けてあげた」男性、どちらが相手に好意を持ったでしょうか?

あとで調べてみると、「助けてあげた男性」の好意が、「助けてもらった女性」の好意を上回ることの方が圧倒的に多かったというのです

「大切な人を助けてあげたくなる」というのは自然な流れですが、人生には先の例のような突発的なアクシデントで知らない人を「助けてあげる」ケースも存在します。

起きてしまった事実は変えられません。そんな時、脳では辻褄を合わせるために、変えられない過去の行動ではなく、自分の考え方を変えようとするのです

不思議な状況ですね。これを心理学では、「認知的不協和の解消」と呼びます。

先にも話しましたが、人は「助けてあげた」人に好意を持ちます。認知的不協和の解消ですね。助けてもらうことに対して後ろめたさを感じる人がいるかもしれませんが、ここは間違えないでおきましょう。人は人を助けることで、自己肯定感や、自己重要感を持つというメリットがあり、そして、助けてもらう側の人にもメリットがあります。これは人間関係が円満になるために大事なことなので覚えておきましょう。

 

今回は本書の、

・「やってもらえる人」の3つのルール

・やってあげたいと思わせる7つのトラップ

・やってもらってばかりでも好かれる5つの習慣

このうちの、「やってもらえる人」の3つのルールについて紹介しようと思います。これは、助けてもらえる人になる「マインドセット(考え方)」になる部分ですね。

では紹介していきます。

 

ルール1 尽くさない

この記事を読んでいる方が目標とするのは、「やってもらえる人」になることです。そう考えれば、「尽くさない」のは当たり前のことですよね。

今までみなさんは、尽くす人だったかもしれませんが、これからは、どちらかと言えば「尽くしてもらえる人」になってほしいと思います。

尽くす人、というのは、ただの「いい人」になってしまう可能性が高いです。そんな「いい人」を卒業するためには尽くさないことが大事になります。

ただ、「尽くさないと」とは言いましたが、相手に対してまったく何もしない、という意味ではありません。

ここで重要なのは、こちらが「やってあげること」に対して慣れてしまわないよう、「たまにやってあげる」ようにするのです

人は慣れてしまう生き物です。最初は尽くされた人は嬉しいかもしれませんが、常に尽くされていると、それが当たり前になってしまいます。

例えば、家で料理をする母親と、その子供の関係がその典型ですね。

母は子供に料理を食べてもらいたいので一生懸命に料理を作りますが、子供にはその料理を作ってもらうことが当たり前になってしまいます。

カップル2人の関係でも同じことが言えます。彼氏が彼女に料理を作ってもらったとします。初めのうちは、彼氏が彼女の料理を有り難く思いますが、彼女がずっとそんな尽くしている状態を続けてしまうと、彼氏はそれが当たり前になってしまいます。

やはり人間は慣れてしまう生き物なんですね。

そこで大事になるのが、自分の行動にランダム性を持たせるということです。

次に大事なのは「親切を少しやめてみる」ということ。そうすれば立ち場が逆転します。人はランダム性のあるものに対してドーパミンを分泌させます。ドーパミンというのは「期待のホルモン」と呼ばれていて「何かいいことが起こるんじゃないか」というあれです。(雑)

とにかく大切なのは、まわりに惜しみなく与えていた親切を、ちょっとだけやめてみることです。

そうすることで、人はランダム性に惹かれ、その人に尽くすようになります。

 

ルール2 強がらない

ルール2は「強がらない」です。これは、心配をさせる、弱みを見せるとも言い換えられます。 つまり相手に「助けてあげたいな」「何かしてあげなくちゃいけない」と思わせるということです。強がる人には、この人を助けてあげたいな、という意思がなかなか働きにくいものです。

人は「自分が誰かを助けた」「自分が必要とされた」「誰かの役に立った」と感じると、精神的な充足感を覚え、幸せになり自己重要感も高まります。これは冒頭で述べたことと共通しますね。

そこで大事になるのは、「支えさせてあげること」です。

人間関係の基本は「持ちつ持たれつ」ですが、この記事を読んでいる方はきっと、「持ちつ」の割合が多いはずです。(これは憶測ですが(笑))

つまり、支えるだけではダメで、ある程度は「支えさせてあげる」ことが大切なのです

これは、立場が上の人ほど効果を発揮します。

例えば、社長が社員に支えてもらう場合です。支えた側の社員は「あの有能な社長の役に立った!」「認められた!」と承認欲求が満たされることでしょう。そして、もっと認められたいと思い、仕事のモチベーションもあがるでしょう。

「やってもらう人」になる、他人に何かを任せるということは、人を育てることにも繋がり、お互いにとって幸福な状況ができあがるのです

 

ルール3 頼まない

「やってもらえる人」になるための最後のルールは「頼まない」です。

「こちらが頼まないのに、何かやってくれるわけないだろう」と思う人がいるかもしれません。そういった人は普段、「○○して下さい、お願いします。」と正政法で物事を頼んでいるのだと思います。

もちろん、「やってください」と丁寧にお願いすれば、簡単なことなら相手はあなたにやってもらうことができると思います。

ですが、そんな願いも、何度もしていると相手からは「面倒な奴だな」とか思われて嫌われてしまう可能性もあります。

そうしてしまうと、本書でお話してきたような「まわりにいろいろやってもらうのに、なぜか愛される人」という定義とはかけ離れてしまいます。

みなさんが目指しているのは、「やってください」とお願いする人ではなく、「この人のためにやってあげたい」「この人のためにやってあげると気分がいい」と思わせる言動ができる人です。

頼まれたわけでもないのに、自分が勝手にやってあげた、とう事実があればこそ、人は「これだけやってあげたのだから、自分はこの人のことを好きなのだろう」と、脳内で認知的不協和の解消が行われるのです

ですので、何かをしてもらいたいときに「お願い」という言葉を使うのはご法度です。

そこで大事になるのが、相手の望む未来を「暗示」してあげることです。

そもそも人は、好きな人のためには「何かをやってあげたい」と感じる生き物です。そのため、家族や恋人、友人などのすでに親しい間柄であれば、何も言わないことこそが「やってあげたい」と感じさせる引き金になります。

たとえば、誕生日が近いのに彼女が何もねだってこない。もうすぐクリスマスなのに、娘が何も言わない。すると、彼氏や家族は「どうしたの?」「何が欲しいの?」と聞いてくるはずです。お願いされて当然だと思っているタイミングで何も言われないと、「やってあげたいのに、どうして何も言ってこないのだろう」と心配になって、自分から「何が欲しいの?」と聞きにいってしまうのです。

まったくワガママを言わない恋人に対しては、逆にいろいろやってあげたくなるものなのです。

ストレートにお願いするのではなく、自分がしてほしいことを、相手にうまく暗示して、その餌にしっかり食い付いてもらうこと。相手に「やってあげたい」と思わせるにはちょっとした仕掛け=「トラップ」が必要だということが理解していただけましたでしょうか。それこそがPART3で紹介する具体的なテクニックです。

 

最後に

以上で「やってもらう人」になるための3つのルール(マインドセットの部分)の紹介は終わりです。続きが知りたい!という方はぜひ購入をおすすめしますよ!

実際に、僕は本書に書かれているテクニックを無意識に実践していたのですが、ある特定の人(目上の人)から愛されています。愛されるというのは恋愛関係ではありません。その人と僕とは、同性どうしです(笑)

なんでもやってくれる、助けてもらえるようになったのです。特に、僕の分からないことや苦手な分野について困っていると、その人が何を言わなくても助けてくれるようになりました。

今まで、自分で抱え込んで必要以上に相手に尽くしすぎてしまって、疲れている人にはぜひとも読んでほしい1冊です。

本書に載っていることを実践すれば、本のタイトルの通り「なぜかまわりに助けてられる人」になれます。実際に僕がなったのですから間違いありません。

本当にオススメなので書店で立ち読みだけでもしてくれたらいいなーと思います。

それでは今回はこの辺で!(^^)v