ムトウの日記

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【紹介】『うつが治る食べ方、考え方、すごし方』を読んだよ!

 

 

こんにちは、むとうです!

今日は廣瀬久益(ひろせひさよし)さんの著書『うつが治る食べ方、考え方、すごし方』を紹介します。

結論から言うと、なかなか良い本でした!

Amazonから本の内容を一部引用。

うつ病患者と向き合って30年超、高い治癒率を実現した著者が見出した「うつ」の原因と治療法について、やさしく解説。栄養不足を補う治療法や、「生き方のクセ」から「生き方のコツ」を学びとる方法など、これまでの「精神医学の常識」を覆す画期的方法が満載です。うつ病患者だけでなく、こころの健康維持にも役立つ一冊。

 

本書には、健康になるための運動とは何か、考え方とは何か、正しい栄養の取り方とは何か、適切なストレス・マネジメント(解消)とは何かについて書かれていました。

さっそく紹介をしていきます。

 

本書のいいところ

まず、本書を読んで、「これはいいな!」と感じた部分を紹介。

この本は、薬だけの治療にも限界があるという内容でもあります。薬だけの治療に疑問を抱いている人にとっては良い本かも知れません。

更に、本書にはいくつもの症例(小中高生、社会人、主婦など)が記載されています。自分はどのタイプなのか、どの症例と近い・似ているのかなど、分析することができます。機能不全家族うつ病を招くことなどについても書かれています。

そして、そのタイプに合った治療法などを見つけ出すことができます。その症例が本当に具体的でたくさんあり、うつ病の僕にも当てはまるものがありました。

また、うつと密接に関係する神経伝達物質である、セロトニンドーパミンノルアドレナリンなどが脳内でどう働いているのかが科学的根拠を交えつつ書いてあり、読んでいてとても勉強になります。

栄養欠乏についても詳しくかいてあります。うつ病の人は、どんな栄養素が欠乏しているのかなど、詳しく書いてありました。そして、どういう栄養素を取るべきなのか、どんな食べ方をすればいいのかなど、うつに関する栄養の勉強にもなります。

しかし、注意したいこともあります。うつ病で思考力、集中力などが低下している人にとっては、少し難しいというか、読むのが大変という点です。

うつ病に関する知識や脳科学についての知識があれば、ある程度は読めると思いますが、少々専門的な知識が解説に入ってくるので、「あれ、難しいな」と感じる箇所があるかと思います。

実際、僕は読んでいて少し難しいと感じました。

最近は、心に余裕が持てている状態で、思考力、集中力も前の絶望している時期に比べたらだいぶ回復してきているとは思ったのですが、それでも難しいと感じる部分がありました。なのでうつ病真っ只中のかたにとっては、あまりオススメできないです。

それでも有益な情報であることには変わりないので、同時に読んでほしい気持ちもあります。

良くなかった点

本書の良くなかった点は、やはり、少々難しい内容になっているところだと思います。

うつの当事者にとっては、本を読むことすら難しいはず。

うつ病を患った人を支える立場の人が勉強するには、良い本かも知れませんが、やはり当事者には難しい内容だと感じます。

そして、本書のタイトルは『うつが治る食べ方、考え方、すごし方』ですが、「考え方」についてはあまりフォーカスされていなかったように感じました。

というのも本書は第1章~第4章で構成されています。

第1章:「うつが治りにくい理由」 VS 9割の「うつ」が治る理由

第2章:栄養障害が「うつ」を招く!脳とこころを整える食べ方

第3章:ストレスで消耗したこころのエネルギーを高める生き方

第4章:「うつ」からの復帰力を高める こころのリハビリテーションの原則

こんな具合になっているのですが、考え方については、あまり触れられていなかったように感じました。

そして、もう一つが、この本を読むだけでは、うつは良くならないという点です。これが一番大きいかな。うつ病でどん底にいる人にとっては、藁にも縋る思いなのですが、この本は処方箋のような役割は果たしてくれません。

うつになる仕組み、栄養欠乏の仕組み、リハビリして復職するまでの仕組みなど、体系的に「仕組み」を理解することはできると思います。むしろ、本書ではそういった知識を深めることがメインなのではないかと思います。

読み終えたときに、最終的には、「うちの病院は復職率9割だから、来てね」といった宣伝のようにも感じられました。

 

結局、どういう過ごし方をすればいいのか

この記事を読んでいる人は、結局どういう過ごし方をすればいいの?

と思っている人が多いと思います。これから、それを解説していきますね。

僕がまとめると、こういう結果になりました。↓

  • うつを治す脳内神経伝達物質の生成にはいろんな栄養素が必要
  • 低血糖、鉄欠乏、他の様々な栄養欠乏に気をつける
  • それには、タンパク質、鉄、亜鉛ナイアシンチロシン、ビタミンB群などを十分に補給する
  • 感情のコントロール(環境を変えるなど)の仕方を覚える必要がある
  • トラウマは克服しようとせず、スルーすること
  • うつになったらしっかりと休養する
  • 休養と安静はちがう(安静よりも休養する)
  • 運動は効果的だということ(楽しい、続く、キツい、が原則)
  • 徐々に、早寝早起きで生活リズムを整えるのが第一歩だということ
  • 復職率を上げるにはリワークが効果的
  • 最初は復職してもフルタイムで働かない(徐々に慣らしていく)

こんな感じでしょうか。

 

最後に

 ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

今回紹介した『うつが治る食べ方、考え方、すごし方』は、うつ病防止にも役立つ1冊だと思います。うつ病の本人が読んでも勉強になり、自分で分析できる人なら、この本を読んでも役に立つかも知れません。

僕は、最近うつの症状が落ち着いてきており、若干ですが、心に余裕が出てきたので、ある程度集中しながら本書を読み進めることができました。

そんな本書の内容を適当に書き出してみたのですが、役に立ちそうな情報はみつかったでしょうか? もし見つかったら嬉しく思います。

うつ病については近年いろんな研究が進み、分かってきたことも多いですが、いったんうつ病にかかると、再発率が高いと聞きます。そんなうつ病にならないためにも、今うつ病で苦しんでいる人を助けるためにも、この本は有効なのではないかと思いました。

ちょっと気になる部分もありましたが、基本的にはエビデンス(科学的根拠)を交えつつ書かれた本書は僕にとってはとても面白い本でした。

気になる!という方は、ぜひ手に取って読んでみて下さい。症例が多く紹介されているので、自分と似た境遇の治療法が見つかるかも知れませんよ。

それでは今回はこの辺で!(/・ω・)/

 

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