「好奇心」で脳が目覚める理由
こんにちは!ムトウ (@non_suger_) | Twitterです!
今回は、「好奇心」についてです。これは、前回の記事の続き的なものです!
前回の記事はこちら↓
さて今回は、「好奇心」で脳が目覚める理由について紹介します。
まずは、「好奇心」とはなんでしょうか?
「好奇心」を『広辞苑』(岩波書店・第六版)で引いてみると、「珍しい物事、未知の事柄に対する興味」となっています。
この好奇心がなぜ脳を目覚めさせるのか、説明していきます。
好奇心の正体は「自分を幸せにしてくれるもの」
好奇心は脳のごちそうです。
なぜなら、脳が好奇心を示すまだ見たことのないものや、未知の世界には、今まで以上に自分たちをよりよくいかしてくれるものが潜んでいるかもしれないからです。
私たちは進化の過程で、過酷な自然環境を生き延びるために、快適で安全な環境や、食べても害にならないものを常に探し求めてきました。
「この洞窟は雨に濡れなくて済むから快適そうだ」とか、「この草原は肉食獣がいないから安全じゃないか」「この果物は食べても安心そう」など、「好奇心」を発揮することで自分をよりよく生かしてくれるものを探し続けてきたのです。
そのようにして見つけた「快適」「安全」「安心」といった情報に、脳の扁桃体は「快・好き」というタグ付けをします。そうなると、快楽物質であるドーパミンが放出されるので、脳は気持ちよさを感じて幸せになるのです。
この幸せを味わいたくて、「もっと自分を幸せにしてくれるものを探しに行きたい!」と、脳は常々思っているのです。これが「好奇心」の正体のようです。
つまり、好奇心をもって生きることこそ、脳を喜ばせて、脳力を目覚めさせる鍵なのです。
「見たい」「聞きたい」「知りたい」「やりたい」とあなたが感じる時、脳は自分が今よりよく生き延びられる可能性を感じてワクワクしています。
美味しいものを食べにいこうとするとき、大好きな仲間と話したいと思うとき、趣味に夢中になっているとき、やりたい仕事に携わってるとき、魅力的な異性を追いかけているときなど、積極的に自分にとっての楽しみを追い求めようとするとき、あっという間に時間が過ぎていくのは、脳がとてつもない集中力を発揮しているからです。
このようなとき、私たちはほとんど疲れを感じることがありません。ドーパミンにはストレスを和らげる働きもあるので肉体的な疲労を感じることはあっても、充足感や喜びのおかげで、むしろ元気がみなぎってきます。だから「明日も頑張ろう!」という気持ちになれるのです。
こうした好奇心を向ける対象が、趣味や仕事であれば、やる気や集中力を存分に発揮して素晴らしいパフォーマンスを発揮することもできるはずです。
嫌なことのなかに好奇心を見出す
とはいえ、日々の仕事や生活は、当然ながら、楽しいことばかりではありませんよね。興味が持てない仕事や量が多いだけのルーチンワーク、相性の悪い相手との交渉など、楽しいどころか避けたいことの方が多い人もいるかも知れません。
これらに関しては脳の扁桃体が「不快・嫌い」のタグ付けするせいで、脳は真剣に取り組もうとせず、そのためやる気も集中力も起こらなくなります。
しかし、逆に言えば、「不快・嫌い」な物事の中から「好奇心」を見出すことができれば、脳が目覚めて能力のスイッチがONになるということです。
「いやだ」「興味がない」「~せねばならない」と思うと、脳力のスイッチはONになりません。(脳が目覚めるたった1つの習慣より)